ジョグ(ジョギン
グ) |
レースやトレーニング前の準備運動的な走りを意味する。心拍数120/分以下のゆっ
たりした走り方で、それ自体を目的に走る人たちをジョガーと呼ぶ。 |
ウォーミングアッ
プ |
ランニングの前に身体をほぐし、心肺機能を円滑に適応させていくため柔軟体操やジョ
ギングを行って、身体を暖めていくこと。十分な準備運動を怠っては、筋肉や靭帯を痛
めたり、心肺に障害を起こしかねない。だからランニング前のウォーミングアップは大切
かつ必要なもの。具体的にはジョギング10〜20分程度で汗ばんだ頃、準備運動やス
トレッチングを行って、再び軽いジョギング、着替えをして特に冬はスタート時間まで身
体を冷やさないようにしておくことがポイント。 |
クーリングダウン |
ランニングの後にジョグや柔軟体操を行って、身体を徐々に元の安静状態に戻すこと。
走り終わって直ぐに休止してしまっては、走行中に発生した血圧が急低下して貧血を招
くこともある。また、筋肉も走りっぱなしでは、硬くなってしまうことなどから、ランニング
後はしばらくジョギングや軽く動いて心拍数を徐々に減少させていき、体操やストレッチ
ングに入るのがいい。疲労の回復、ストレスの除去、故障の予防には不可欠なものだ。 |
ピッチ |
1分間の脚の回転数(歩数)を云う。名ランナー瀬古利彦の全盛期のマラソンにおける
ピッチは約200歩(毎分)だった。だいたい人の走る歩幅、すなわちストライドは身長と同
じくらいだが、身長よりだいぶ狭いストライドで、ピッチを上げて走る走り方をピッチ走法
という。長い距離を走るにはロスの少ない経済的な走法といわれている。 |
ストライド |
歩幅のことを云う。自分の身長を超えた歩幅の広い走り方をストライド走法という。 |
O脚、X脚 |
両脚をそろえて直立の姿勢をとったときに膝の間に隙間ができるのがO脚、逆に膝をそ
ろえて立ったときに足首の内側に隙間が生じるのがX脚と云われている。女性にはX脚
が多く、日本人男性にはO脚が多い。O脚の場合は着地時に膝の外側に張力が加わ
り、腸脛靭帯(膝の外側にある靭帯)に負担がかかりやすく、損傷を起こしやすい。X脚
の場合は膝蓋骨に負担がかかり、膝の故障を招くことがある。予防は両方ともストレッ
チングと筋力強化。 |
アクティブレスト |
全くなにもしない休養と違って、レース翌日などにウォーキングや軽いジョギングで身体
を動かすこと。これによって、酷使された筋肉の血流を促し、破壊された筋繊維の修復
の手助けとなります。 |
足長 |
足(つま先からかかとまで)を基準とする長さの単位。足一つ分を1足長(いっそくちょう)
という。メジャーがない場合の計測方法として、トレーニング場面や、走高跳をはじめと
する跳躍種目の助走を測る際の基準にする場合がある。 |
最大酸素摂取量 |
1分内に体内に取り入れることのできる最大の酸素量のこと。有酸素的運動を行う場
合、この最大酸素摂取量が多いほど運動能力が優れ、持久性を発揮できる。一般男子
の平均は1分間に体重1Kgあたり40mlと測定されているが、現役だった瀬古利彦選手
は、倍の80mlと測定されている。酸素は運動中の筋肉収縮時に消費されるが、運動
が一定レベルを超える激しさになった場合、酸素の供給が追いつかず、筋肉や血液中
に疲労物質の乳酸を発生させることになる。 |
ストレッチング |
ランナーにとっては準備運動、整理運動としてもはや不可欠といえる補助運動。筋肉や
腱を反動をつけずにゆっくりと気持ちよく感じる程度に伸展させる。入念に行うことによ
ってランニングによる筋肉、腱、靭帯、関節などの故障の大部分は予防できるといわ
れ、柔軟な筋肉を保つことができる。 |
エクササイズウォ
ーキング |
肥満体の人や長期間運動と無縁だった人がいきなりランニングを始めるには故障やケ
ガの危険がある。走るのに比べウォーキングは、膝や関節への負担が少ない。歩き方
は腕を大きく振り、リズミカルにスピードに乗ることが基本。 |
ハムストリングス |
太ももの裏側の筋肉。走るときに地面を踏みつけることが必要ですが、そのための筋肉
で、ランナーにとって非常に重要な筋肉です。 |
サブスリー |
サブ(SUB)とは「…の下」という意味で、サブスリーとはマラソンで3時間以内で走るこ
と。サブスリーランナーは著名な一流ランナーを含む全マラソンランナーの10%程度し
かいないほど、3時間の壁は厳しく、市民ランナーも目標とするところである。 |
公認記録、公認大
会、公認コース |
公認記録とは日本陸上競技連盟が認めた公式記録ということだが、その記録を得るに
はいくつかの条件がある。選手はあらかじめ日本陸連に登記、登録をしていなければな
らず、大会は日本陸連あるいはその傘下にある団体(地方陸上競技会等)が公認コー
スを使って主催した大会に限られている。海外のレースでも大会がその国の陸連が主
催したものであれば、所定の手続きをして参加すれば記録は公認される。 |
無酸素運動 |
筋肉には2種類あって、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)があります。速筋は瞬発力に優れた
筋肉で、短距離走の選手が使う筋肉です。速筋を動かすエネルギー源は筋肉中にある
グリコーゲンを使い、酸素を使わないので、その運動を無酸素運動といいます。 |
有酸素運動 |
筋肉には2種類あって、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)があります。遅筋は持久力に優れた
筋肉で、マラソンの選手はこの筋肉が発達しています。遅筋は、血液中に流れる酸素が
筋肉の中で乳酸を分解しながら、脂肪を燃焼させることでエネルギーを発生させて動き
ます。血液中の酸素を使うので有酸素運動といいます。3分半を越えるレースはすべて
有酸素運動です。 |
インナーマッスル |
インナーマッスルは別名、深層筋とも呼ばれ、身体の奥のほうにあり、姿勢の維持や安
定などの役割を果たしています。身体にはたくさんのインナーマッスルが存在していま
すが、その中でも、ランナーにとって重要なのは、腸腰筋と呼ばれる筋肉です。腸腰筋
は、大腰筋と腸骨筋という2つの筋肉の総称で、股関節を屈曲する時に働きます。特に
大腰筋は、背骨と大腿骨をつなぐ筋肉であるため、重要な役割を果たしています。大腰
筋を強化する最も簡単な方法は、階段を昇ることです。 |
マラソン |
42.195Kmを走る競技。市民レースでは「○○○マラソン大会」など、マラソンの名称
で使われることも多いが、正確には42.195Kmのレースしか「マラソン」とはいわな
い。 |
ウルトラマラソン |
42.195Kmのフルマラソンの距離より長いレースを一般にウルトラマラソンと呼ぶ。5
0Km、100Km、150Kmと距離を規定したものと、10時間走、24時間走などのよう
に一定時間内の走行距離を競うものがある。 |
デッドポイント |
走り出してしばらくすると苦しい状態になる。このときのことをデッドポイントといい、体
内の酸素の、需要量と供給量のバランスがよくない時に起こる。しかし、しばらくすると
ペースを落としていないのに楽に走れるようになる。この時のことをセカンドウィンドとい
う。 |
セカンドウィンド |
走り出してしばらくすると苦しい状態になる。このときのことをデッドポイントといい、体
内の酸素の、需要量と供給量のバランスがよくない時に起こる。しかし、しばらくすると
ペースを落としていないのに楽に走れるようになる。この時のことをセカンドウィンドとい
う。 |
アンダーハンドパ
ス |
4×100mRにおけるバトンパスの方法。次走者が下に向って出した手のひらに、渡し
手が下からバトンを渡す。受け手が自然な腕振りのままパスを行えるので、加速しやす
いという長所がある。受け手は肘を曲げた状態でバトンを受け、渡し手も低い位置でバ
トンを渡すため、受け渡しの際に両者が接近するのが特徴。 |
オーバーハンドパ
ス |
4×100mRにおけるバトンパスの方法。受け手が肘を伸ばして、腕を後方に高く上げ
て、渡し手に向けて出した手のひらに、渡し手が押し込むようにしてバトンを渡す。受け
手は手を後方に上げて走るため加速しにくいが、通常のランニングフォームを維持でき
る渡し手は、スピードの低下を抑えることができる。受け手のスタート位置を調整するこ
とで、両者が腕を伸ばした状態で受け渡しでき、距離を稼ぐことはできるが、一度失敗す
るとバトンが届かなくなる恐れもある。 |
クラウチングスタ
ート |
両手で地面を支え、身体をかがめた状態で行うスタートの方法。400m以下の距離の
短距離及びリレー(第一走者のみ)において用いられる。スターティングブロックを使用
して行うが、セットする際の手(スタートライン)と足の距離及び両足先の距離に応じて、
パンチ型(スタートラインから前足までの距離が長く、両足の間隔が短い)、エロンゲー
テッド型(スタートラインから前足の距離が短く、両足の間隔が長い)、ミディアム型(パ
ンチ型とエロンゲーテッド型の中間)の3つの型がある。初心者・初級者には、安定感の
あるミディアム型(ミディアムスターート)が推奨されている。 |
コール |
競技会で、その競技に出場する意思があるかどうかを確認する点呼のこと。日本語で
は「召集」と訳される。召集所に用意された用紙にチェックを記入する記入する第一コー
ルと、出場する競技者当人が召集所へ赴き、ナンバーカードの確認や使用するスパイク
などの用器具の点検などが行われる第二コール(最終コール)がある。これに遅れる
と、競技を棄権するものとみなされる。また、リレー種目については、レース開始1時間
前までに、規定の用紙にオーダーを記入し、提出しなければならない。 |
ポジショニング |
中・長距離レースにおける位置取りのこと。オープンで行われるレースでは、集団のど
の場所に位置するかが、その後の展開を有利に進められるか否かに大きく影響する。 |
|
|